肌老化の原因!皮膚の菲薄化(ひはくか)とは?|菲薄化の6つの対策

女性の口元にシワがよった画像

あれ?なんだか最近肌に赤みが出やすくなったり、かゆくなったり、肌質が敏感になった気がする。それに前よりも肌が薄くなったような・・・。

なんて以前の肌との違いに、ふと気がつくことありませんか?

もしかするとそれは、加齢によって皮膚が薄くなる菲薄化(ひはくか)の影響かもしれません。

菲薄化とは、肌老化の原因でもあり、主な原因は加齢による女性ホルモンの減少といわれています。

女性ホルモンが減り始める年齢は一般的に、2830歳頃といわれており、40歳を過ぎると急激に女性ホルモンが減少します。よって皮膚の菲薄化が進むのは40代以降に多くみられるのです。

この菲薄化は、加齢によって進行するため、完全に食い止めることはできませんが、保湿やケアをすることである程度の菲薄化症状を抑え、肌トラブルの予防をすることもできるので、ぜひ今日から菲薄化対策していきましょう。

1. 皮膚の菲薄化(ひはくか)とは?

菲薄化とは皮膚が薄くなることをいいます。主な原因は、加齢による女性ホルモンの減少です。

年齢とともに肌弾力の元である、真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、肌細胞を作り出す力も衰え、表皮も薄くなるため、皮膚自体が薄くなってしまうのです。

また菲薄化は本来、加齢による影響がほとんどですが、近年、20代の若年層でも菲薄化症状がみられるようになりました。

年齢関係なく肌の菲薄化が進んでしまう原因としては、乾燥や皮膚への摩擦など間違ったスキンケア方法によるものやステロイドの長期使用による副作用などの影響もあるようです。

健康な肌と菲薄化を比較した断面図の画像

2. 菲薄化が進行するメカニズム

女性ホルモンは20代がピークで、それ以降は減少し、更年期以降はますます分泌量が低下します。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあり、エストロゲンが肌の若さ・美しさを保っています。

このエストロゲンが減少すると、肌のハリ、潤いなどが失われて、シミ、シワ、たるみなどと言った肌老化にもつながってしまうのです。

真皮のコラーゲン・エラスチンが減少し、それにより表皮にも影響を及ぼします。菲薄化が進むことで真皮と表皮がどのよう変化していくのかをご説明します。

2-1. コラーゲンやエラスチンが減少し真皮の厚みがなくなる

女性ホルモンのエストロゲンは皮膚の真皮にある、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進させる作用をもっています。

エストロゲンが減少することで、コラーゲンやエラスチンの量も減少し、真皮の構成成分が質的・量的変化をすることにより、表皮細胞を支える機能も低下し、弾力がなくなります。

2-2. ターンオーバーサイクルの乱れにより表皮が薄くなる

真皮層のコラーゲン・エラスチンが減少することで、新しい表皮細胞もうまく作られなくなります。

基底細胞の分裂能力が低下し、分裂回数が少なくなって、ターンオーバーが遅くなるのです。

ターンオーバーは成人では28日前後であるのに対し、40代になると約40日かかるといわれています。

ターンオーバーが遅くなることにより、角質細胞は面積が増加し厚くなるが、角層以下の表皮が薄くなることで、皮膚が薄くなっていきます。

 

3. 菲薄化による肌への影響

菲薄化した肌には乾燥、炎症による赤みなど、少しづつ肌トラブルがおきてくることも。菲薄化でおきる肌トラブルは大きくわけてこの4つが考えられます。

3-1. バリア機能の低下による肌の乾燥

真皮層にあるコラーゲン量が低下するとターンオーバーが乱れてしまうため、ターンオーバーの過程でつくりだされる天然保湿因子(NMF)やセラミドなど保湿成分が減少してしまいます。

肌には外的要因の侵入を防ぎ、内部の水分を保つバリア機能という働きがあります。

セラミドはこのバリア機能を維持する重要な役割を担っており、そのセラミドが不足することで、バリア機能が正常に機能しなくなり、肌に水分を保持することができず、乾燥を招いてしまうのです。

3-2. 毛細血管の透けによる赤み

皮膚の真皮層には毛細血管が密集しています。

毛細血管は通常、皮膚の表面からは見えませんが、菲薄化している肌など、皮膚最上部の表皮が薄いと透けて見えるため、赤く見えてしいます。

特に鼻や頬の皮膚は薄いので、赤くなりやすいです。

3-3. 肌の抵抗力低下による炎症

皮膚が薄くなると外敵から身を守るための免疫力が低下するため、些細な刺激でもダメージを受けやすい状態です。この状態が長く続くと、炎症増悪たんぱく質という成分が皮膚の表面上で生成されるようになります。

炎症増悪たんぱく質とは肌の免疫システムが働いた際に増加する成分で、肌の赤みや湿疹の原因になるとされています。

また、炎症増悪たんぱく質が増加するとサイトカインと呼ばれる成分も同時に増加し、こちらも肌の赤みや湿疹の原因に。

更に厄介なことに、サイトカインは炎症増悪たんぱく質を増加させる働きがあるため、お互いが増加し合う悪循環に陥り肌の赤みが余計に悪化してしまいます。

炎症を起こした肌は、かゆみやヒリヒリとした刺激を感じることもあります。

3-4. シワ・たるみ

女性ホルモンの減少が原因である菲薄化は、エストロゲンが減少することで、コラーゲンやエラスチンの量も減少し、肌弾力が低下するため、若くふっくらとした柔らかさが失われシワが目立ちやすくなります。

さらに肌のハリや弾力がなくなることで、重力によって皮膚が下がり、たるみの原因にも。

 

4. 加齢による菲薄化を予防する6つの対策

4-1. 女性ホルモンの低下を抑える

ホルモンバランスを整えるには、栄養バランスのよい食生活や規則正しい生活、ストレスを溜めないことなどに気をつけるとよいでしょう。また過度の飲酒や喫煙も望ましくありませんので、なるべく控えましょう。

肌老化を防ぐビタミンEを摂取する

ビタミンE「老化防止ビタミンE」ともいわれ、女性にとっては欠かせない栄養素です。血液循環を促し、ホルモン分泌や自律神経を調整する働きがあります。

【ビタミンEを多く含む食品】

  • アーモンド
  • カボチャ
  • 赤ピーマン
  • ニラ
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • 小松菜
  • さつまいも
  • ひまわり油

【食べ方のポイント】

油に溶けやすい脂溶性ビタミンなので、肉や魚といった、脂肪のある食品と一緒に摂取すると、より吸収が良くなります。

またビタミンCと併用することにより、活性酸素の害を防ぐ、抗酸化作用が増します。そして新陳代謝を促し、自然治癒能力を高める作用も。

ほうれん草、キウイ、イチゴなどでつくるスムージーはホルモンバランスも整えてくれるだけでなく、お肌への美容効果も期待できるのでおすすめです。

 

納豆を一日1パック!大豆イソフラボンでホルモンを補う

大豆イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをしてくれます。

卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンは、生理周期を正して妊娠に備えたり、女性らしい体を作るのに欠かせないホルモンですが、加齢ととも減少してしまいます。

しかし、大豆イソフラボンを摂取することでエストロゲンと同様の働きが得られるため、女性ホルモンの減少に影響される菲薄化している肌にはうってつけの成分ですね。

大豆イソフラボンは納豆、大豆飲料、豆腐、油揚げなどに含まれています。納豆なら一日1パック、豆腐なら半丁くらいを目安に摂取しましょう。

 

ホルモンバランスを整える4つの生活習慣

  • 心と体を休める

過労やストレスとホルモンバランスの乱れは密接な関係にあり、相互に作用します。

しっかり休息をとる、ぬるめのお湯に半身浴でゆっくり浸かる、リラックスするアロマで心を落ち着かせる、マッサージやストレッチなどの簡単な運動がおすすめです。

気分転換になる程度に、自分をいたわりながら心と身体を休めてあげましょう。

 

  • 運動不足の解消

適度な運動は自律神経を活性化させ、ホルモンバランスを正常に整えます。毎日少しずつでも、身体を動かすようにしてみましょう。

ウォーキングや散歩などの軽い運動でも効果は期待できます。

 

  • 喫煙やアルコールの摂取は控える

血行を悪くさせ、卵巣の働きを悪くさせるタバコはやめましょう。

また大量の飲酒を長期間続けるとホルモンのバランスが崩れ、生理周期が乱れたり、閉経の時期が早まることが報告されています。

 

  • 睡眠不足を避け、女性ホルモンを高める睡眠をとる

睡眠不足になると視床下部や下垂体の機能が正常に働きにくくなり、女性ホルモンの分泌が乱れてしまうことがあります。

生理前に異常に眠くなったり、反対に寝つきが悪くなったりすることなども、女性ホルモンの作用が与える睡眠への影響です。

そこで女性ホルモンを高める睡眠をとるためのポイントをご紹介。

【質の高い睡眠をとるポイント】

  • 夜の入浴は、3839度くらいのぬるま湯に20分ほど浸かる程度にし、ほてりを冷ましてから寝る。
  • 夜間の激しい運動や遅めの時間の食事は質の高い睡眠の妨げになるので控える。
  • 日中は朝から光をたくさん浴びて、なるべく体を動かすように心がける。
  • 起床就寝時間を一定にする。
  • 睡眠時間は最低でも6時間以上はとる

 

4-2. スキンケアでケアをする

セラミド配合の敏感肌用のスキンケアを使用する

セラミドは角質層で、水分の保持機能とバリア機能の両方を担っています。

菲薄化が進んだ肌はセラミドが減少し、乾燥しやすく敏感な肌になりがちなので、スキンケアでは肌のうるおいを保つカギを握るセラミドが配合されているものの使用がおすすめ。

【とにかく保湿したい方】

ヒフミド エッセンスローション/¥3,000(税抜)

ヒフミド化粧水の画像

小林製薬オンラインショップ

120mL
天然型セラミド(保湿剤)
効能評価試験済み

3種類のヒト型セラミドが配合されている化粧水です。人の肌に浸透しやすいヒト型セラミドⅡに加えてセラミドⅠ、セラミドⅢも配合で、お肌のうるおいバリアとして機能するのが特徴。

 

【保湿・赤みケアをしたい方】

白漢しろ彩ラメラローション/¥5,600(税抜)

   

白漢しろ彩ラメラローション公式サイト

100mL
アルコールフリー
パラベンフリー
無香料
無着色
鉱物油フリー

赤ら顔、皮膚が薄い、敏感肌の方むけ。赤み軽減効果の臨床試験済みの和漢植物エキス配合化粧水です。ラメラ構造という肌構造と同じ構造でできた化粧水なので、肌との相性が良く、バリア機能をアップさせてくれる効果もあります。

 

【エイジングケアもしたい方】

アヤナス ローションコンセントレート/¥5,000(税抜)

ディセンシアの化粧水の画像

DECENCIA オンラインショップ

125mL
アレルギーテスト済み
合成香料不使用
無着色

人体が持つセラミドと全く同じ構造のヒト型セラミドを、ナノサイズにしてカプセル化した「セラミドナノスフィア」配合。

徹底保湿で肌のバリア機能を高め、炎症を抑制。肌機能を育み、健やかな肌へ整えたうえでエイジングにアプローチするエイジングケア効果も期待できる化粧水です。

 

肌に負担をかけないお手入れを心がける

菲薄化している肌に摩擦など刺激や負担をかけると、ますます皮膚が薄くなってしまうので、日ごろのスキンケアを丁寧にするよう心がけましょう。

  • クレンジングはミルクタイプ

オイルクレンジング・ふき取りタイプ・油性ジェルは洗浄力が強いので、使用は避けましょう。

クレンジング料は、肌に負担がかかりにくいミルクタイプのがおすすめです。

 

  • 洗顔時の3つのNGポイント

・お湯の温度が高い

32度くらいのぬるま湯がベストです

・指でこすりすぎている

汚れを落とすために、ゴシゴシこすってしまうと肌に摩擦を与えてしまうのでNG

直接手で触れるというよりは、洗顔料の泡をクッションにして洗うイメージです。

・洗顔時間が長すぎる

やさしく丁寧に時間をかけて、、と洗顔されている方注意です。洗顔時間は長くても1分以内におさめましょう。

 

  • スキンケアは刺激を与えない!が鉄則

・肌に浸透させるためにパンパンとパッティングはNG

皮膚が薄いとパンパンたたくことも刺激になります。浸透させるときは、やさしくハンドプレスしましょう。

・コットンでこするようにつけている

コットンの素材によるので一概には言えませんが、敏感肌の方は少しの摩擦でも肌に刺激になってしまうことがあるできるだけ、直接手でのお手入れがおすすめです。

 

4-3. 食材で美肌をつくるサポートをする

肌をつくるタンパク質・良い油を摂取する

薄くなった肌を回復させるには、やはり食生活が非常に重要です。

なかでも肌の材料になるタンパク質や細胞膜を強くして肌の水分量を高めるオメガ3系脂肪酸(魚油、えごま油)の摂取は不可欠です。

タンパク質の目標摂取量は、女性の場合、1㎏=gなので、体重50㎏であれば1日50gが目標になります。

お肉や魚、卵や乳製品などを積極的に食べましょう。

 

そこで日常生活で取り入れやすい食材として、特におすすめは鮭です。

鮭は健康には欠かせないたんぱく質、オメガ3脂肪酸、ビタミンB1B2D、ミネラルが豊富。

美容効果が非常に高い鮭は週に1度は取り入れることをおすすめします。

 

5. 年齢関係なく菲薄化が起きることも

皮膚の菲薄化は加齢によるものですが、若い人でも年齢関係なく菲薄化状態になってしまうこともあります。

若い方でも菲薄化を引き起こしてしまう原因は主に2つあります。

 5-1. 間違ったスキンケア方法が菲薄化を進行させる

洗顔やクレンジングでの洗いすぎや擦りすぎ、角質ケア(ピーリング)が皮膚を薄くする原因にも。

またマッサージや美容ローラーなどをオイルを使わずにやったりすることも皮膚をダメージを与え、菲薄化症状がおきる原因になります。

角層バリア機能を保持するためにも、毎日のスキンケア、つまり適切な洗浄と保湿が重要です。

 5-2. ステロイド外用薬の副作用で肌が薄くなる

ステロイド外用薬を通常使用する量以上を長期にわたって使用してしまったりすることで副作用がでることもあります。

ステロイドはアレルギーを抑える代わりに皮膚の細胞増生も押さえてしまう働きがあります。

適切な強さ・量・使用目的の範囲内で使っていれば問題ないのですが、必要以上に強いものを長期に使っていると皮膚細胞の増殖が抑制されて皮膚が薄くなってしまうこともあるため、使用する際は注意が必要です。

 

6. まとめ

加齢による皮膚の菲薄化を防ぐことは難しいです。

年を重ねることは避けて通れませんが、過度の飲酒や喫煙をひかえたり、 バランスのよい食生活、ストレスを溜めないなど規則正しい生活を心掛けることで女性ホルモンの減少を緩やかにすることはできます。

また菲薄化した肌自体を修復してあげる為に、セラミドが配合されたスキンケアを使用することも、菲薄化による肌荒れ症状を改善していくには大切なので、毎日のお手入れも見直していきましょう。

肌は身体の内側を表す鏡とよくいわれています。日常生活から改めていくことが菲薄化を緩和させる方法にもなるので、ぜひ今日からご紹介した方法を試してみてくださいね。